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講演概要
AIで映像翻訳はどう変わる? ~新たな作業フローと翻訳者の役割~
「大胆な言い換えや動画との共時性が必要な字幕・吹き替え翻訳に機械翻訳(MT)は馴染まない」と言われる。一方、現場の最前線では試行錯誤の段階であるものの、MTの活用が始まっている。本セミナーでは、世界的にも稀なAI字幕翻訳ツール「Subit!」を保有するJVTAの研究や実証実験から映像翻訳の作業フローにおけるMTの導入例を示す。また資質と知識を備えた映像翻訳者の役割が不可欠であることを解説。第一部では映像翻訳ならではの制約から生じる諸問題を実例で示しつつ、MTが担える領域について考察。同時に、MTでは担えない領域=人の創作力(クリエイティビティ)と編集力(PE=ポストエディットの技術)で解決すべき領域について考察する。第二部ではテキスト翻訳型AI+PE、字幕翻訳専門AI+PE、人の作業のみ、の3パターンの作業フローを示し、品質や効率を比較。あらためて人の創作力・編集力の重要性を論じる。
Speaker
石井 清猛
Kiyotake ISHII
日本映像翻訳アカデミー
Media Translation and Accessibility Lab(翻訳室)リーダー
日本映像翻訳アカデミー(JVTA)で映像翻訳を学び、プロの映像翻訳者として活動。その後、同社にて日英・他言語翻訳部門でエンタメ、PR、観光など多様な分野の翻訳や映像制作のディレクションを多数担当する。またJVTAの映像翻訳本科コースや企業、国内外の学校教育機関などで映像翻訳、海外PRの講義を実施する他、講座カリキュラム開発やAI字幕翻訳ツールを用いたPEの実務導入プロジェクトを手掛ける。
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