top of page
講演概要
日本語翻訳の重要性を言語権から考える
登壇者は昨年第31回翻訳祭ミニ発表会において「翻訳は大事な文化財産ーその普遍的で不変的な価値を言語権から考える」と題し、急速に発展する大規模言語モデル利用の中で著作権が問題となるであろうと予見し、なぜ著作権が重要かを言語権が危ぶまれるという懸念と合わせて発表した。昨年から今年にかけて上記テーマを追い続けてきたが、問題解消の方向に向かうのだろうか。今現在、問題はさらに多岐にわたっているように見える。問題解消には何が必要なのか、特に日本語という稀少言語の未来を重視して考えたい。AIツールが広く一般人に利用されることは素晴らしいが、正しい運用と正しい使い方を事前に心得る、いわゆるAIリテラシーが必須である。今後、業界内ガバナンスはもちろん、翻訳者と翻訳業界は社会に向けてどういう働きかけをするのが望ましいのかを考えたい。
bottom of page